「宝くじに当選?!」宝くじの当選金額から見るやさしい経済学

「もし宝くじに当たったら…」と、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。もし何億円も当たったとしたら、家買って、車買って、旅行して…と、ついついお金を使う方ばかりに考えがいきがちです。夢を見るのは自由ですが、現実的な経済の視点から見るとこれはちょっと危ない考え方。宝くじで買える本当の「夢」とは?

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宝くじ当選金額の止まらない上昇

  • 宝くじ当選金額の止まらない上昇
販売元は地方自治体ですが、管轄は総務省の宝くじ。2012年に総務省が宝くじ1枚当たりの1等賞金の上限額を100万倍から250万倍に引き上げたことで、1枚300円の宝くじの上限金額は3億円から7.5億円まで一気に増えました。上限金額が増えることは、単純にうれしいですし、その分夢もまた一回り大きくなりますよね…なんて思うのは、実は危険な考えなのです!

単純に「物価が上がり続けているから、当選金額も上がるのは当たり前では?」と思う方のためにまず、1969年からスタートした「ジャンボ宝くじ」の当選金額を例に考えていきましょう。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考に、大学初任給と宝くじ当選金額を時代ごとで比較してみたところ、ちょっと不思議な現象が起こっていることが分かりました。1969年から1990年頃まで、当選金額と大学初任給ともに同じように上昇傾向にありますが、それ以降、大学初任給は横ばい状態。一方、当選金額はずっと上昇傾向にあります。もしも、物価に合わせた当選金額なら、経済がある程度停滞している今でも増え続けているのはおかしな話…。そこには経済のちょっとしたカラクリがあるようです。

当選金額は消費に使うのではなく、資産と考える

  • 当選金額は消費に使うのではなく、資産と考える
宝くじ1等当選金額の本質は「人間が生きる上で精神的苦痛がないギリギリの額」と言われています。要は「必要な資産をつくり、死ぬまで心配なく生きていきましょう」ということです。宝くじで描く夢は、車や住宅の購入、旅行、貯金などが上位の意見ですが、あなたはどうでしょうか?実際、宝くじの高額当選者が、「消費行動」により、すぐにまた元の生活水準に戻るというようなケースも多くあるようで、手に入れた夢を手放さなきゃいけなくなることもあるのが現実。「夢のある生活を続けていく」と考えるならば、「消費」ではなく「資産」という概念にシフトした方がいいでしょう。

1999年宝くじの当選金額が「3億円」。日経平均株価もまだ低かった頃なので、利率がよく、おおよそ4%でお金を運用できた時代です。1年間で約1200万円の配当があり、1ヶ月約100万円。税金で20万円ほど引かれるとしても月80万円で生活できるということですね。家族がいたとしても、しっかりとした生活できるレベルではないでしょうか。

2012年宝くじ当選金額は3年間で3億円も増え、なんと「6億円」に。このときの日本経済は、日経平均は上がり、利率がおおよそ2%まで下がったので、1年間で約1200万円の配当です。勘のいい人はもうお気づきかと思いますが、3億円と6億円で額は倍も違うのに、経済状況が変わると1200万円で同じ配当となるのです。

2014年宝くじ当選金額は「7億円」まで跳ね上がり、そして、現在では前後賞合わせて「10億円」というのも話題になりました。その背景にはやはり、日経平均は上がり、利率は下がり続けていること、さらにマイナス金利政策の影響なんていうのも考えられます。

このように、当選金額が増え続けているのは、「株価」と「金利」が関係していたからです。当選金額が増えたからといって、単純に喜んでいる場合ではないことが、お分かりいただけたと思います。「消費」するだけなら、もちろん3億円より10億円がいいと感じてしまいますが、「資産」の面から考えるとどうでしょうか。金額だけではなくお金の「価値」に意識を向けてみるのもいいかもしれませんね。

株価と金利の関係

  • 株価と金利の関係
宝くじ当選金額の推移と実は関係していた「株価」と「金利」。聞きなれた言葉ですが、実はよくわからない人も多いようです。なぜ金利が上がれば株価が安くなり、金利が下がれば株価が高くなる傾向にあるのか?「株価」と「金利」の関係性について解説していきます。

市場における株式の時価や相場を「株価」と呼んでいます。また、ここでいう「金利」とは「10年国債」などの長期金利をイメージするとわかりやすいかと思います。金利や為替の動きは、株価に大きな影響を与える仕組みとなっており、金利が下がると、世の中のお金の周りがよくなり、株価は下がります。金利が下がれば、預金や債券の金利が低いため預金する人は減り、預金しなかったお金は株式市場に集まるため、株価が上がります。

逆に金利が上がると、預金や債券の金利が上がるため、預金する人が増えます。そのため株式市場から預金や債券にお金が流れてしまい、株価が下がるのです。

2016年現在の今はどうでしょうか?「経済が苦手」「経済に興味ない」なんて方も、積極的に日々の経済ニュースに耳を傾け、今の経済状況を把握してみることから始めましょう。

宝くじの当選金額が増え続けている理由のひとつに、「株価」や「金利」があったように、私たちの生活に経済は密接に関係しています。お金について考えるときには、経済を結び付けてみるといいかもしれませんね。
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