性差別のない明るい家庭を!何気なく子どもを傷つけているNGフレーズ

東京都渋谷区を発端に、同性パートナーシップ条例の採用が、全国の自治体で検討されています。徐々に認知されてきたLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスセクシャル)。でも、わが子がもしも同性愛者だったら……みなさんは考えたことがありますか?
オープンリー・ゲイの歌人 鈴掛真さんに語って頂きました。

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こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。
なにを隠そう、僕は正真正銘の同性愛者! 仕事でもプライベートでも、家族にも友人にも、ゲイだということを隠さずに生活しています。

前回は、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)であることを自覚した子どもがどんなことを考えているのか、について執筆し、たくさんの読者のみなさんに読んで頂きました。
前回の記事はこちら
今回は、親は具体的にどんなことに気をつけたらいいのか、自身の体験をもとにお話しします。

子どもが心を開きやすい家庭とは?

  • 子どもが心を開きやすい家庭とは?
僕は、両親、兄、姉の5人家族の中で育ちました。
仲のいい父と母、スポーツが好きな兄、お菓子作りが好きな姉。何ら変哲のない、ごく普通の平和な家族です。

だからこそ、どうして自分だけ同性愛者として生まれてきたんだろう、と不思議でなりませんでした。

兄や姉は中学生の頃から、付き合っている同級生を家に連れて来ていて、みんなで食卓を囲ったことが何度もありました。それができるくらい、オープンであたたかい家庭だったのです。
でも、自分は同級生の男子を好きになっても、告白することすらできない……兄ちゃんや姉ちゃんみたいに恋人を家に連れて来ることなんて絶対できない……僕は一人、家族の中で疎外感を募らせていました。


けれど、救われたこともあります。
両親が、特にああしろこうしろと指示しない放任主義だったことです。
マナーや常識は口うるさく言われましたが、何が自分にとって良いことか、自分は何をすべきかは、自分自身で考えるように育ててくれていたように思います。

それから、僕が末っ子だったことも、打ち明けやすかったポイントかもしれません。
兄と姉が結婚し、今や甥っ子と姪っ子が4人もいて、親としては孫の顔をたっぷり見れているので、家族の中で僕一人が同性愛者でもたいしてショックではないだろうと見込んでいました。
案の定、思春期の頃に悩んでいたのはなんだったんだろう、というくらい、今ではすっかり受け入れられて、家族全員、僕の仕事を応援してくれています。

気軽に言っちゃダメ! 親から子へのNGフレーズ

  • 気軽に言っちゃダメ! 親から子へのNGフレーズ
LGBTなどのセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)は、人口の7.6%存在します。ご自分のお子さんがそうだったとしても、なんら不思議はないのです。

その場合、子どもにとって大きな励みになるのが、親子の信頼関係です。日頃の何気ないコミュニケーションの積み重ねが、家庭の雰囲気を左右するといっても過言ではありません。
今回は、“何気なく子どもを傷つけているNGフレーズ”をご紹介します。

「男らしくしなさい」
「男なんだから○○しなさい」

僕は小さい頃、他の男子のように外でスポーツをして遊ぶよりも、家で絵を描いたり、ピアノを弾く方が好きな子どもでした。両親は好きにさせてくれていましたが、学校では「男らしくない!」とからかわれることが多かったのです。
でも、オーケストラの指揮者は男性だし、料亭の大将も男性だし、男が文化を嗜んじゃいけないなんて、おかしいですよね?
男らしさ女らしさじゃなく、“その子らしさ”を尊重してあげてほしいものです。

「彼女できた?」
「好きな女の子はいないの?」

なんでも話せるオープンな家庭をつくりたい!と思うあまり、気軽に聞いてしまうお母さんもいるかもしれません。
でもこの聞き方は、“男子は女子を好きになるもの”“女子は男子を好きになるもの”という固定概念の押し付けになってしまいます。
「同性が好きなんて、お母さんには絶対言えない!」と、余計に心を閉ざしてしまうことになりかねません。
 
「まだ結婚しないの?」
「早く孫の顔が見たい」

今や異性愛者のみなさんにも、結婚をしない、子どもをもうけないという選択が増えてきましたね。
特にセクシュアル・マイノリティの場合、不妊症に悩む人たちと同様、どんなに親に孫の顔を見せてあげたくても見せてあげられません。親にとっては悲しい現実ですが、子どもにとっても同じくらい悲しいことだということを理解してあげてください。


いかがでしたでしょうか?
どれもみなさんが当たり前に使っているフレーズだと思います。
けれど、当たり前にくちにしてしまうからこそ、セクシュアル・マイノリティの子どもにとっては「自分は当たり前の人間じゃないんだ」という不安を増殖させるフレーズに聞こえてしまうのです。

少しのニュアンスの違いで、親子の絆の深まりが変わってきます。
お子さんを持つみなさんにぜひ心がけて頂けたら嬉しいです。
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  • 鈴掛真

    鈴掛 真(すずかけ しん)歌人
    愛知県春日井市出身。東京都在住。
    著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版刊)がある。
    雑誌『東京グラフィティ』で連載中。
    Twitter・ブログでも短歌を随時発表中。

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