初めてのタロット占いに向けて、小アルカナのコートカードを押さえよう!

ただでさえ数が多い小アルカナの中でも、特に覚えにくいと言われるのが、各スートの中に4枚ずつ存在するコートカード。そのリーディングに、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。明確な答えはないタロット占いの世界ですが、ヒントになるものは確かに存在します。この記事では、そのヒントとなるものをご紹介します。

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まずは、コートカードについておさらい

  • まずは、コートカードについておさらい
まずは改めて、コートカードについて簡単な説明を。
コートカードとは、小アルカナのカードの中で、数字ではなく、人物に焦点を当てた名称で呼ばれているカードのことです。
ワンド(棒)、カップ(聖杯)、ソード(剣)、ペンタクル(護符、あるいはコイン/金貨とも呼ばれる)の4つのスートに、それぞれ、キング(王)、クイーン(女王)、ナイト(騎士)、ペイジ(日本語では少々表現が難しいですが、給仕、小姓、あるいは騎士の見習いといった意味です)の4人のカードが存在します。

…と、おさらいしたところで、早速、本編に移りましょう。
ここではあえて、「こういう意味ですよ」ということは記しておりません。
極力、想像の余地のあるような表現を心掛けていますので、ぜひ想像力を働かせて、自分なりに解釈するようにしてみてくださいね!
また、正位置の意味のみを記載していますが、逆位置の場合は基本的に、「これらの性質が悪い方向に表れている」と考えられます。

キングのカード

  • キングのカード
  • 出典: lalune88.blog.fc2.com/blog-category-8.html
キングが表すのは、「各スートの特徴を持った男性」です。
各スートが表すものに、男性性が加わったものと考えられます。

■ワンドのキング
鋭い目線で、先を見据えているような男性です。
地位を確立し、王座に座った後もなお、積極的に事を起こそうとしているようです。
情熱的・野心的な性格が見て取れます。

また、クイーンや仕える者たち(ナイト・ペイジ)を、厳しくも優しく見つめているようにも見えます。
果敢に、しっかりと周りを引っ張っていくリーダーのようですね。


■カップのキング
堂々とした佇まいをしており、何事にも動じず、感情に溺れたり、支配されたりすることはなさそうです。
「感情をコントロールできる」という点は、感情を象徴する水の上に座っていることからもうかがえます。

とはいえ、その雰囲気は決して冷徹ではなく、むしろ穏やかで、寛大です。
感情を消そうとするのではなく、ただ受け入れる。
そして受容するのは、感情だけではなく、他のあらゆるものも含めてでしょう。


■ソードのキング

キリリとした、聡明な雰囲気の男性です。
しっかりと剣を握りしめているところからも、強い意志や正義を重んじていることを感じ取れます。

彼の真っ直ぐな目は、何事にも揺らぐことなく、真実・真理を追求し、見極めようとする強い決意を表しています。
だからといって排他的では決してなく、何者に対しても平等・公正であろうとする一面もあるようです。


■ペンタクルのキング

現在の地位に、王座に至るまで、自ら努力を惜しまず、地道に上ってきたのでしょう。
堅実でどっしりと構えたような風格の一方で、その顔は、どこか満足そうです。

物質的にだけでなく、精神的な豊かさをも確立しており、安定しているようです。
もうこれ以上、自らが働く必要はないのかもしれません。

クイーンのカード

  • クイーンのカード
  • 出典: www.cocopri.jp/article/detail/2408412
一方でクイーンのカードは、「各スートの特徴を持った女性」です。
キングに対し、こちらは、各スートの表すものに、女性性が加わった形となります。

■ワンドのクイーン

しっかりと正面を向き、見据えています。
凛としていながらも、オープンで、何者にも心を開いているようです。

受け入れたものは何でも、情熱と確かな意志をもって引っ張っていく。
そんな心意気が感じられます。


■カップのクイーン

優しい目で、持っているカップを見つめています。
心穏やかで、他者を思いやる女性のようです。

感情を表す水は、彼女と同じ高さで、接するように描かれています。
他人の感情をも、まるで自分の感情のように受け入れることができるのでしょう。


■ソードのクイーン

ソードのキングと同じく、剣をしっかりと握りしめています。
賢く、それゆえに自他ともに厳しそうな雰囲気の女性です。

また、剣を持つ右手とは対照的に伸べられている左手は、自分の考えを主張しているようにも、相手の考えを受け入れようとしているようにも見えます。

■ペンタクルのクイーン

自分の手元にあるもの、自分が手にしてきたものを見つめる様子から、真面目さが伝わってきます。
現実をよく見据え、その上でそこにあるものを受け入れ、大切にしているようです。

また、愛情を注ぎながらも、地に足の着いた子育てを行う母親の姿にも見えます。
受け入れたものを、しっかりと根付かせ、育てているのでしょう。

ちょっと休憩~「男性性」と「女性性」って?~

「男性性」と「女性性」というワードは、何だか曖昧に聞こえて、よく分からないかもしれませんね。
一息つくのも兼ねて、ここで少し触れておきましょう。

といっても、正直な話、かなり抽象的な概念ですので、この記事だけではとても説明しきれないようなものなのですが…
例えば、男性性は、「行動的、論理的、決断、競争、絶対的、父性愛」
女性性は、「柔軟的、直感的、受容、協調、相対的、母性愛」
といったイメージです。
他の占いにも関係する知識で言うならば、男性性が「陽」、女性性が「陰」と言い換えることもできます。
興味のある方は、こちらも調べてみてはいかがでしょう。

ナイトのカード

  • ナイトのカード
  • 出典: www.lyrical.jp/library/tarot/court/knight/knight.htm
さて、ここからは後半戦…ですが、ここでちょっと考えてみてください。
キング(王)やクイーン(女王)が、何か事を起こすことはあったとしても、自らの体をもって積極的に働いているイメージって、あまりありませんよね?
では、キングやクイーンに仕え、その思想や計画の元で実際に働いているのは誰でしょう?
そう、ナイト(騎士)ですね!

それから連想して、ナイトのカードは、「各スートの特徴により行動している人、あるいは行動そのもの」のイメージで捉えてみましょう。
なお、ナイトとペイジは共に男性が描かれていますが、キングやクイーンに比べて、男性性と女性性がはっきり分かれているわけではありません。

■ワンドのナイト
たくましい馬が、今にも駆け出そうとしています。
勇ましい限りですが、勇ましいあまりに、少々、暴走しそうな雰囲気もあります。

しかし、騎乗しているナイトは、そんな馬を巧みに操っています。
ナイト本人も華やかで、自信にあふれた雰囲気です。


■カップのナイト

美しい白馬にまたがり、聖杯を持ったナイトの姿です。
馬を歩かせている様子も、どこか優雅さを感じさせます。

聖杯の中には、何が入っているのでしょうか。
いずれにしてもこのナイトは、白馬とともに、あなたの元にその聖杯を持って行こうとしています。


■ソードのナイト

馬を走らせ、剣を掲げ、今、まさに敵陣へと突っ込んでいくようなナイトの姿です。
まさしく一陣の風のように、勢いよく、容赦なく、進んでいっています。

その様子からは、ためらいや迷い、恐れといった感情は微塵も感じられません。
ただ、焦りのようなものは、少しあるのかもしれません。


■ペンタクルのナイト

体格の良い馬は、静止しているものの、しっかりと大地を踏みしめています。
ナイトも落ち着き払っており、慎重に物事の経過を観察しているようです。

だからといって恐れているわけではなく、彼からはむしろ自信や確信が感じられます。
機を見ながら、少しずつでも着実に進んでいくことでしょう。


ペイジのカード

  • ペイジのカード
  • 出典: tarot.sblo.jp/article/43369846.html
先ほども言ったように、ペイジは見習いの側面を持っています。
よって、ナイトのカードよりも、希望にあふれている一方、不安定な要素もあるカードです。
イメージとしては、「各スートの特徴を持とうとしている人」、もしくは「各スートの特徴に従って行動しようとしている人」でしょうか。

■ワンドのペイジ

掲げた杖の先端を見つめる眼差しは、ワクワクしているように見えます。
杖の先端だけでなく、その先に見える、新たな景色に期待を寄せているのかもしれません。

ペイジ本人の格好も、遠くへと旅立とうとしているか、または、すでに旅を続けているようにも見えます。
どちらにしても、新しい場所へと、胸踊らせながら向かうに違いありません。

■カップのペイジ

ペイジの握っている聖杯からはひょっこりと魚が顔を出しており、彼はそれを興味深そうに眺めています。
さながら、魚の跳ねる水面をじっと観察する子供のようです。

豊かな感情、感性、愛を表す水から飛び出そうとしている魚は、彼の創造性の表れなのかもしれません。
背後の水面がゆるやかに波立ち、動いていることからも、いずれにしても彼は子供のように柔軟なのでしょう。


■ソードのペイジ

学んだことを基に、剣を握り、今まさに行動を起こそうとしています。
凛々しい表情からも、「行動したい」という明確な意志が感じられます。

ただ、未だ、具体的な行動には至っていません。
状況をよく見ているのか、あるいは、まだ、行動を起こすに至る変化に、対応できていないのかもしれません。

■ペンタクルのペイジ

若さの残るその顔には、まだ知らないことへの期待と知識欲が表れているようです。
まるで、「そこから読み取れることは全て吸収したい」と言わんばかりに、ペンタクルをじっと見つめています。

また、ペンタクルを見つめる様子は、今まで自らが蓄積してきた知識を、振り返っているようにも見えるでしょう。

リーディングのコツは、「人物にとらわれ過ぎない」こと

  • リーディングのコツは、「人物にとらわれ過ぎない」こと
コートカードの大まかな表現を把握したところで、覚えておいて欲しいポイントがあります。
コートカードをリーディングする際には、「人物」であることにとらわれ過ぎないということです。

そもそも、小アルカナの中にも、何よりも大アルカナの中にだって、人物が描かれているカードはたくさんあります。
しかし、それらのリーデイングは、必ずしも人物であるとは限りません。
コートカードはその名前から、どうしても人物の方に目が向いてしまいがちですが、よく見ると、他のカードと同様、様々なシンボルが描かれていますよね?
それらも含めて、読み取っていく必要があるかもしれません。
もちろん、占う内容によっては、素直に人物として読み取った方がいいこともあります。
大切なのは、占う内容や、他のカードの結果なども参考に、臨機応変にリーディングを行うことです。
初めは難しいかもしれませんが、各カードの表すものを意識しながら回数を重ねていけば、精度の高いリーディングを行えるようになってくるはずですよ!


最後に…
ここまで読んでいただけたことはありがたいのですが、以上の内容は、あくまでも参考に過ぎません。
タロット占いは、「行う人によって解釈が変わるのが当たり前」とされている世界です。
また、タロットカードによっては一部が変更されており、プリンス(王子)やプリンセス(王女)となっているカードも存在します。
よって、これが正しいということではなく、解釈のひとつであることは、ご理解いただければ幸いです。

  • 雨音 水螺

    読みは「あまね すいら」。フリーライターをしつつ、今までのスピリチュアルな経験や知識のみに留まることなく、さらに深めて活かしていきたいと活動中。と、同時に、自身の人生も謳歌する気満々な人。
    鉱物としてもパワーストーンが好き。

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