ゆとり世代はなぜとっつきにくいのか?彼らの心の奥にあるものとは

飲み会にも参加しない。人間関係もなんだか冷めてる。仕事にも恋愛にも熱心じゃない…。少し世代が離れてしまうと、ゆとりの生態は「?」かもしれません。ゆとり世代はなぜ上の世代に強くギャップを抱かせてしまうのでしょう。悪名だかい「ゆとり教育」のせいなのでしょうか。その原因に迫ります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 186view
◆前回の記事はこちら
● 「○○世代」一覧表公開!30代40代の天敵「ゆとり世代」って今何歳?

ゆとり世代の胸の中は不信感でいっぱい

  • ゆとり世代の胸の中は不信感でいっぱい
結論から言うと、ゆとり世代が会社や年上に心を開かず、何事にもとっつきにくいように思われるのは、「社会への不信感」が原因であることが多いのです。

ゆとり世代は、社会を信じていません。
学校、会社、組織、国、未来、そういったものを信じていません。

もちろん個人差はあります。あくまで傾向としてのお話しです。ですが、団塊世代・バブル世代などの「上」の世代と比べたゆとり世代の最大の特徴は、この社会への「不信感」と言っても過言ではないのです。

社会への不信感があれば、当然会社や組織への「帰属感」は薄まります。
上司や先輩を信用せず、会社の人間関係を重視せず、ひとりや自分の仲間内だけを好みなかなか職場の人間関係とは馴染もうとしません。

みなさんのまわりの「困ったゆとり世代」とは、まさにこういった存在ですよね。
とっつきにくいゆとり世代の原因は「帰属感」の欠如。ではなぜ、ゆとり世代は社会への信頼感を失ってしまったのでしょうか?

ゆとり世代の半生

  • ゆとり世代の半生
例えば88年生まれの、典型的な「ゆとり」について考えてみましょう。

彼はバブル絶頂の時にうまれ、バブル崩壊後の「失われた」日本経済の中で成長していきました。
小学校に上がった直後の7歳の時にはオウム真理教の地下鉄サリン事件。阪神淡路大震災。11歳の時にはノストラダムスの予言で「世界は終わる」と聞かされて小学校高学年を過ごし、中学生になってすぐの13歳のころには9.11が始まりアメリカのアフガン空爆が始まります。
高校に入ってすぐ、16歳のときにはイラク戦争。それから10年近く国際情勢ニュースといえば「テロとの戦い」です。

大学入学直後の19歳ではリーマンショックが勃発。世界不況の波の中で大学生活を過ごしました。大学を出て新入社員になった直後の23歳の時には3.11、東日本大震災と原発事故です。

そう、ゆとり世代は、生まれてから一度も「明るいニュース」を見ることなく育ってきたのです。

「仲間」のなかに引きこもるゆとり世代

  • 「仲間」のなかに引きこもるゆとり世代
ゆとりたちの目には、ニュースといえば不況とテロと自然災害…と、要するに「暗い」ものしか写りませんです。
好況、明るいイベント、希望のある何か、そういったもの自分たちの世界には存在しない、少なくとも日本には存在しないと諦めきっています。

そうした中でゆとりたちは「内側の世界」、つまり自分たちの極めて近しい仲間を中心としたサークルを生活や価値観の主軸に据えることを選択しました。「仲間」の中に引きこもり、外と関わることに消極的になり始めたのです。

ゆとり世代のとっつきにくさとは、この「暗い時代を過ごした」ことからくる「社会への不信感」が原因なのです。

団塊・バブル世代は要注意?ゆとり世代とのジェネレーションギャップ

  • 団塊・バブル世代は要注意?ゆとり世代とのジェネレーションギャップ
この「ゆとり世代とのジェネレーションギャップ」を最も強く経験するのが、団塊世代とバブル世代。

若いころ「右肩上がりの成長」を経験した団塊世代はもちろん、「狂乱の時代」とも呼ばれる明るいバブル景気を若者時代(そして就活期)に経験したバブル世代も、ゆとり世代とは大きな価値観のズレを抱いている可能性が高いです。

「なんだかんだ未来はよくなる」
「いつかきっと日本も復活する」
的な、穏やかな楽観はゆとり世代には欠片もありません。彼らの不信感は幼少期からの筋金入りのものですので、ちょっと手ごわい。

逆に、ゆとり世代とそのまで大きなギャップを持っていないのが「氷河期世代」だと言われています。厳しい就活の経験や、不正規雇用などお互いに経済的に悲観的な状況にあるのがある種のシンパシーになっているのかもしれません。


というわけで、「ゆとり世代のとっつきにくさは、社会への不信感にあり」というお話しでした。この価値観、世界観の違いを崩していくのは並大抵のことではありません。楽観的、悲観的、どちらも主観的なものでどちらが正しいといった種類のものではないからです。
それでも相手がどんな価値観をベースにしているかをしれれば、対立やすれ違いを避けることにはつながるでしょう。

「ゆとり世代」と相対するとき、すこしこのことを思い出して頂ければ幸いです。

◆コミュニケーションの関連記事
● 諦めないで!新社会人の職場ストレスの軽減策とコミュニケーションの鍵!
● 合わない人に性別は関係ない!人間関係のトラブルの対処法
● 「フィーカ」を通して築く人間関係!スウェーデン流コミュニケーション術!
● 遠距離恋愛・単身赴任♡遠くのあの人との正しいコミュニケーション方法
● 親子のコミュニケーションにも!キャラ弁がおすすめのわけ3つ
他のコミュニケーションの記事を読む
  • 小山晃弘

    「セラヴィ」「リクナビNEXTジャーナル」「ASREAD」など、さまざまな商業Webメディアで活動中。
    ライブドアブログ OF THE YEAR 2015受賞

この記事を通報する

関連する記事

スポンサードリンク

この記事に関するキーワード

Close Up