フランスワインについて

絶妙なキャッチコピーで有名なフランスワインボジョレーヌーボーとは

日本国内で話題となるフランスワインといえば、ボージョレ・ヌーヴォー。
ボージョレ地区で造られているこのヌーヴォーは、日本が最大の輸出国となっています。
ここでは、日本でも大人気のボージョレ・ヌーヴォーについて紹介していきます。

フランスの有名ワイン、ボジョレヌーボーってどんなワイン?

ボージョレ・ヌーヴォーに代表されるボジョレーワインとはどんなワインなのでしょうか。
ボージョレ・ヌーヴォーの”ボージョレ”は、フランスのブルゴーニュ地方の南側にある、ボージョレ地区で造られる新酒を意味しています。
つまり、ボージョレ、ボージョレと叫んでいる本当の部分は、AOCボージョレのことですので、一部の生産者が造っている銘柄ではないことを覚えておきましょう。

このボージョレ・ヌーヴォーに使用されるのは、ガメイ種という黒ブドウを単一品種として原料し、収穫からすぐに醸造させ、11月第3木曜日にまで出荷できる状態になっているワイン、という前提条件があるようです。

細々とした条件としては、マセラシオン・カルボニックなどの特殊な技法で醸造させていることなどが決まっています。

ボージョレ地区には、クリュボージョレと呼ばれる高級ワインがありますが、このクリュボージョレにはヌーヴォーは存在せず、AOCボージョレ、AOCボージョレ・ヴィラージュという二つのAOCにのみ認められています。

ボジョレヌーボーが注目される理由

ボージョレ・ヌーヴォーが、なぜここまで注目されているのか?
まず、”新酒解禁日というお祭りの一貫”という意味があるでしょう。
しかし、本来のボージョレ・ヌーヴォーが注目される理由は、その年のブドウの生育状態、ワインにした時の味わいの指針、ということが分かることが注目されている理由でもあるのです。

ボージョレ・ヌーヴォーは、昔その年のワインの出来映えを業者が確認するために造られていたと言われており、その後マーケティングの意味合いも込めて市場に出回るようになりました。
今ではお祭りの一貫として私たちが楽しんでいますが、なんだかんだで、その年のワインの出来映えを占うことができる、そんなワインということで楽しんでみるのが良いでしょう。

【おまけ】正に秀逸!ボジョレーヌーボーのキャッチコピー(2001年~2017年)

ボージョレ・ヌーヴォーと言えば、お馴染みのキャッチコピーということで、2001年から2017年までのキャッチコピーを紹介していきます。
2001年 「ここ10年で最高」

よくあるキャッチコピーですが、3年前にも10年に1度の出来映えだったので、更新したという感じです。

2002 「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」 「1995年以来の出来」

昨年以上でありながら、1995年の当たり年を上回る出来映えということです。
2001年に、10年で最高と言っていますので、1995年は超えていたのではないでしょうか。

2003 「100年に1度の出来、近年にない良い出来」

100年の歴史があるか、と言われるとボージョレ・ヌーヴォーは微妙です。

2004 「香りが強く中々の出来栄え」

あまり、良いで品質ではなかったのでしょうか。
近年稀に見る、大人しいコピーとなっています。

2005 「ここ数年で最高」

数年、という曖昧な言葉を使い、品質の高さをどこと比べるかというのを回避しているようです。

2006 「昨年同様良い出来栄え」

まあ、いつも通りの美味しさである、ということを同年同様という言葉でアピールしています。

2007 「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」

曖昧な言葉を避け、具体的にアピールすることで通の人にも飲んでもらおう、ということでしょうか。

2008 「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」

前年度同様、果実実、酸味が調和しているという謳い文句でアピールです。

2009 「50年に1度の出来栄え」

近年稀にみる、素晴らしい出来映え、という謳い文句が戻ってきた頃です。

2010 「2009年と同等の出来」 「今年は天候が良かった為、昨年並みの仕上がり。爽やかでバランスが良い」

2009年が50年に1度だったことから、あまり派手にできなくなったようです。

2011 「2009年より果実味に富んだリッチなワイン」 「出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい」

2009年は超えていないが、それよりもリッチ感があるという良い言い回しです。

2012 「ボジョレー史上最悪の不作」 「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」

珍しく、ボージョレ・ヌーヴォーをけなした印象のコピー。
とはいえ、ありきたりなコピーでアピールも忘れていません。

2013 「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」

瑞々しい、という言葉を使ってフレッシュな印象を与えているようです。

2014 「2009年の50年に一度のできを超える味わい」 「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」

最高品質を思わせる、素晴らしい出来映えだったと豪語。
2009年を超えてきたようです。

2015 「今世紀で最高の出来」

これといって、あまりコピーが考えつかなかった印象のキャッチコピーですね。

2016 「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい 」

具体的になっており、通も納得できる分かりやすさがポイント。
エレガント、が良いイメージを与えます。

2017 「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい 」

やや、ポエム的なところが出てきました。
ワイン人気に拍車をかける、そういった思いが込められています。

このように、ボージョレ・ヌーヴォーは毎年、さまざまな方法で品質をアピールしているようです。
ぜひ、今年もチェックしてみましょう。